永井真理子とのコラボ・『同じ時代』

2020年の春、翌年の桜が咲く頃には希望の光が射すことを祈り、安曇野から一音一音に想いを込めピアノを弾きました。Bell

元の社会には戻らないと思うけど、何とか人類の進化の道を見つけましょうね🌱Seedling

 


 『ENDLESS DREAM』

この曲は、2012年の夏に槍ヶ岳を目指し北アルプスの稜線を歩いてる時に、突然メロディーと歌詞が同時に降って来のを形にしたものです。

映像は、この曲が降ってきた時に目の前に広がっていた北アルプスの風景、2011年4月から約半年間、宮城県石巻を中心にボランティア活動をしていた時に自分の目の前に広がっていた光景、女川の実家が街ごと流されてしまった友人と歩いたアメリカの大地など。

 

被災地で記録した写真を使うのは正直複雑な気持ちになり迷いましたが、どれも自分が毎日作業に関わった現場なので、想いを伝えられる作品にする為に避けたくなかった事を理解してもらえると有り難いです。

 

被災地での瓦礫撤去やヘドロ除去、TVなどのメデイアでは流される頃のなかった惨い現実、厳しい体験や光景も沢山ありましたが、三陸の素晴らしい風景や、多くの人との大切な出逢いや暖かい触れ合いもあり、辛い事や悲しい事だけではなく、沢山の感動とエネルギーをもらいました。

 

東日本大震災を境に山を歩き続けるようになってしまった自分に、それら全てが繋がり、曲となり降ってきたのだと感じました。

 

人間にとっては災害と言われてしまう地震、津波、火山噴火などですが、それらの現象は地球が元気な証拠で、地球が生きてる以上災害と言われる自然現象は続き、北アルプスやユタ州の山々を海底から隆起させたように、これからも美しく壮大な光景を作るのでしょう。


その中で人間が生まれ存在して来た時間はあまりに短く、人の存在の小ささ、弱さは山を歩いてる時に特に感じます。
それでも大きな自然災害に何度襲われそうと、暗い谷に落とされようと、必死に歩く力は強く大きく、それもまた山を歩く時に感じます。

人間も自然の一部である事を、山は思い出させてくれます。

 

 



我が家の周りでも通年見かける野鳥のイカル。

ある日、山を歩きながらイカルの可愛らしい鳴き声を録音し、音符として譜面に書き込み、イカルの唄声にアレンジを加え、曲にしてみました。
音楽や楽器のルーツが太古の通信手段、自然や神との対話だったように、山に溢れる音も、捉え方次第で自然と通じ合えた気分になれる事もあります。
 絶対音感があると動物の鳴き声、川の音、谷風の音、全ての音が音程として聞こえるので、山の中にはメロディが溢れているのが感じられます。 

 皆さんも山や森を歩くと癒されるのは、優しく可愛らしい沢山のメロディに囲まれるからではないでしょうか。

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